漁政
未来へつなぐ漁業担い手ラウンドテーブル

知事と漁業者のラウンドテーブルを初開催

の長期重点計画として掲げられている漁業担い手対策については、公益社団法人宮崎県漁村活性化推進機構が設立され事業を開始しているが、県は今年度中には担い手対策推進の指針となる「人・浜プラン」についても策定予定である。
 このような中、2月22日、宮崎市のホテルメリージュを会場に漁業者自らの意識向上や機運の醸成、関係者の取組に向けて結束を図る場として、機構、漁連、県の主催による「未来へつなぐ漁業担い手ラウンドテーブル」が開催された。
 会は、機構 宇戸田会長、宮崎県 河野知事の主催者挨拶の後、漁業士会の猪塚会長を座長とし「本県漁業担い手の将来像について」をテーマに各漁業者から以下の事例発表後、意見交換のスタイルで進められた。
@もうかる取組
1)付加価値向上
 ・JF北浦・中田真稔さんのぶどうカンパチの取組
 ・JF南郷・元浦亮さんのアジのブランド化の取組
2)新たな漁法への挑戦
 ・JF宮崎市・宮河正和さんのアカムツ漁への挑戦
3)海の天気図
 ・JF北浦・宇戸田実也さんの精度向上に必要な漁業者からのデ−タ−提供の重要性
 ・JF日南市・村本秀則さんの精度向上要望及び浮魚礁の有効性
A担い手の育成
1)他産業からの参入
 ・JF宮崎市・森茂朗さんの就業当初の経済的行政支援の必要性及び受入JFの雰囲気作りの重要性
 ・JF門川・阿部健二さんの就業当初の経済的行政支援の必要性及び異業種間の情報交換の重要性
2)女性の視点
 ・JF川南町・佐藤初子さんの漁家子弟独立時の経済的行政支援の必要性
 ・JF日向市・疋田清美さんの従業者独立時の経済的行政支援の必要性及びブランド化への行政系統一体となった取組の必要性
 意見交換を終え、猪塚座長から今回の意見を県に対し施策に反映していって欲しいことと、今後も自らのスキルアップにつながるこのような場を開催して欲しいとの発言があり、出席漁業者から賛同の拍手を得て閉会となった。
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