水産試験場
日向灘の沿岸資源の評価結果について
年度で第7回となる宮崎県資源評価委員会が8月30日、水産会館4階 第1研修室で開催されました。
 資源評価の対象となる魚種(頭足類、甲殻類を含む)は、「宮崎県資源評価委員会における資源評価基準」に基づき選定されますが、水産業における重要性、資源管理の実績、放流等による資源造成、資源水準変化の兆候等の観点から、今年度は10種(新規魚種はなし)が評価されました(表1)。

注1) A、B、C、Dは使用した情報の質や量のレベル
注2) 高位、中位、低位は資源レベル
注3) 増加、横ばい、減少は直近5年間の資源量または資源量指標値または漁獲量の動向
 ここでは、重点的に資源管理を推進している魚種のうち、『アマダイ類』、『イセエビ』、『ヒラメ』、『カサゴ』及び資源レベル・動向が低位・減少となった『イサキ』について資源評価結果の概要を示します。
 資源レベルの判断方法には四分位法を用いており、直近年の資源量指標値が、第1四分位線より下(下位25%)にある場合を「低位水準」、第1四分位線と第3四分位線の間にある場合を「中位水準」、第3四分位線より上(上位25%)にある場合を「高位水準」と判断しています(図1)。資源動向は、直近5年間の資源量指標値の年変動率が+5%以上であれば「増加」、+5%から-5%の間であれば「横ばい」、-5%以下であれば「減少」と判断しています(図2)。
FISHERIES EXPERIMENT