年頭のごあいさつ
 さて、当保証制度は、出資金等余裕金の運用益を主な収益として運営しておりますことから、長期に及ぶ低金利政策により全国の基金協会の経営内容は年々厳しさを増してきており、保険引受機関である独立行政法人農林漁業信用基金の保険収支も多額の代位弁済の発生に伴う保険金の支払いにより、同様に厳しい状況になってきております。
 しかしながら、保証保険制度に求められる役割はますます重要になってきておりますことから、当協会としては今後、経営基盤の強化を行い、保証需要に十分応えていくことが最大の課題となっております。
 また、中央においては、今後も低金利政策が継続されますと協会の保証能力は年々低下して参りますので、現在、保証能力の維持・拡大及び保証利用者の負担軽減を図るため協会組織の再編についての検討が行われており、平成21年度末には協会が合併する場合の問題点が整理される計画となっております。
 先行きが読めない金融状況等のなかで難しい課題であり、時間的な余裕も殆どない状況でありますが、県・市・町及び関係機関の理解を得て財務収支を改善し、漁業者の皆様の負託に応えられるような業務推進に努めて参ることが当協会の責務と考えております。
 年頭にあたりまして、皆様のご健勝と操業の安全、豊漁をお祈り申し上げ新年のご挨拶といたします。
宮崎県漁協青壮年部連絡協議会 会長 高橋 晃
高橋 晃
んで新春のお慶びを申し上げます。
旧年中は各漁協青壮年部の皆様方をはじめ、系統団体や行政の皆様方には多大なご協力、ご高配を賜り誠にありがとうございました。書面を借りてお礼を申し上げます。本年もより一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げます。
 私たち漁青連は、現在の水産業界の厳しい現状を乗り切るため、若い力と知恵を出し合い、漁協・関係団体と協力体制のもと一丸となって邁進し、漁業・漁村の活性化に寄与したいと考えております。そこで研修会の開催等によりリーダーシップのとれる青壮年部員の養成に努めております。
 研修会では例年、流通問題、魚価問題等を取り上げておりますが、昨年は、水産業燃油高騰緊急対策事業の推進と規制改革会議中間取りまとめの問題点についてJF全漁連の市村部長を、里海体験活動の現状と実施にあたっての留意点についてビッグバン(株)の田中部長を講師を招き、10月に開催致しました。
 市村部長の講演では、省燃油操業実証事業の概要と今後の手続きについて説明を受け、その後、規制改革会議の提言と問題点について説明があり、漁業者・漁協が海を管理する必要性を国民に理解してもらうために、里海再生に取り組む必要があると説明を受けました。
 田中部長の講演では、漁業経営に活用できる海洋レジャー(筏釣り堀、潮干狩り、地引き網、定置網体験、トビウオすくい、マリンガーデニング、磯遊び等)の紹介と、取り組み毎のメリットや注意点の説明を受けました。
 講演後、グループ討議と質疑応答が行われ、特に里海体験活動については現在でも青壮年部が主体となり取り組んでいることから、各浜の取り組み内容の報告と取り組みに対してのアドバイス等、活発に意見交換が行われていました。
 これらの講演により、将来漁業経営を続けていけるよう新たな支援事業を活用しながら、漁業者自身が進んで国民にアピールできる取り組みを行っていく必要があると感じたところです。
 全国的な活動では、6月に東京で開催されました全国青年グループリーダー研究集会に参加し、全国の漁業者の方々と意見交換を行いました。また、2月にはJF全国漁青連の理事として水産庁長官との懇談会におきまして浜の状況を話して参りました。
 3月に開催されました第13回全国青年・女性漁業者交流大会におきまして、本県青年の部代表の北浦養殖マサバ協業体が漁業経営改善部門で農林水産大臣賞と全国漁連海面魚類養殖業対策協議会会長賞を受賞するとともに、本取組は10月に開催された農林水産祭においても内閣総理大臣賞を受賞されましたことは、本県漁業者として、また漁青連としましても大変喜ばしいことでした。
 現在の漁業現場では、漁業者の自助努力だけでは解決できない問題が山積しておりますが、私たち漁協青壮年部員が柔軟な発想と若い力を集結して、本県水産業の発展に努力し、先輩方が残してくださった本県の漁業を後世まで受け継いでいく使命があると思っております。
 漁青連及び各漁協青壮年部活動をより一層活性化させ、強固な組織としていくために、今後とも皆様方のご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 最後になりましたが、皆様のご健康、航海の安全、そして大漁を祈念しまして年頭の挨拶と致します。
GREETING